西洋では猫が好んで噛むと言われるキャットニップをご存知の方はあまりいらっしゃらないと思います。
実はアメリカなどではマタタビよりも安全性が高いため人気です。
日本でもジワジワ人気が出てきたように思いますが認知度としてはまだまだ低い物です。
今回はそんなキャットニップについてご紹介したいと思います。
キャットニップって何?

和名:イヌハッカ
別名:西洋マタタビ
シソ科多年草のハーブで6〜10月に開花する。
猫が好むキャットニップ
猫が好んで噛むとは言いますが安全性や効果が気になるところですよね…
好む理由
キャットニップの成分であるネペタラクトンが上顎にあるヤコブソン器官(フェロモンを感知する器官)を通り刺激することでリラックス効果を得ることが出来るからです。
ハーブの一種ですが猫にとって毒性はありません。
マタタビと同様に酔っ払ったようになるのが特徴です。
しかし、子猫はキャットニップに反応を示さないことがわかっています。
また全ての猫が反応を示すわけではなく約50〜70%の猫が反応を示すこともわかっています。
安全性は?
未だキャットニップを与えたことによる猫への影響や副作用は報告されていません。
諸外国ではマタタビよりもメジャーで与える人が多い中での報告例がないので安全性がマタタビよりも高いことが伺えます。
しかし、安全性が高いからと言って大量に与えてはいけません。
マタタビとの違い
キャットニップは別名:西洋マタタビと呼ばれるほどマタタビに類似していますが、成分や安全性の違いなどの異なる点が見受けられます。

成分
それぞれの誘発成分は以下の通りです。
【キャットニップ】ネペタラクトン
【マタタビ】マタタビラクトン/アクチニジン
マタタビの誘発成分であるアクチニジンは猫のフェロモンに類似していることが分かっています。
効果
キャットニップ・マタタビ共に同様の効果が得られます。
①リラックス効果によるストレス解消
⇨一時的に活発になるため身体を動かすことによってストレス解消につながります。
②幸福感
⇨中枢神経に作用して幸福感が得られます。
③老化防止
⇨猫は食事中の咀嚼率が低いので、キャットニップやマタタビ入りのおもちゃを噛むことで脳が刺激され老化防止につながります。
同様の効果・反応は見られますが、キャットニップよりもマタタビの方が反応は強く現れます。
安全性の違い
キャットニップ:高い
マタタビ:量によっては安全性に欠く
キャットニップによる猫への副作用の症例は未だ確認されていませんが、マタタビは大量摂取することにより中枢神経が異常麻痺したり、最悪の場合呼吸困難を起こす危険性があることが確認されています。
マタタビはキャットニップに比べ効果も出易く副作用も起こり易くなっているので、与える際には十分に注意する必要があります。
与え方や注意点
キャットニップの商品はまだ認知度が低く広範囲で普及していませんが、ネットなどでは取り扱っているので、購入を検討されている方はネットで探してみると良いでしょう。
また、家庭菜園などで比較的簡単に初心者でも育てることが出来ます。
(ベランダや庭などで栽培される場合は猫に荒らされないように対策をすることをおすすめします)

与え方
栽培した物や粉末タイプであればおもちゃに詰めたり、靴下や要らなくなった衣類を使って自家製のおもちゃを作ると良いでしょう。
スプレータイプであれば、しつけのために爪研ぎにスプレーしたり、いつも使っているおもちゃに吹きかけるのもオススメです。
注意点
・効果は15分程度しか持続しません。
反応を示さなくなったからと言って何度も与えるのはやめましょう。
・反応は個体差があります。
中には興奮して暴れてしまう猫もいるので多頭飼の場合は猫同士の喧嘩に発展しないように注意しましょう。
・毎日使うことは控えて下さい。
週に1or2回が目安です。
・大量に与えないでください。
安全性が高いとはいえ、大量に与えてしまうと危険です。
キャットニップのまとめ
安全性が高いキャットニップについてご紹介しましたが、決してマタタビが悪い物というわけではありません。
しかし愛猫に与えるものは少しでも安全性が高い方が良いとお考えの方はマタタビの代わりにキャットニップを使ってみるのも良いと思います。
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